☆デンマークで最も美しい城☆

コペンハーゲンの北西郊外に位置します。
湖に浮かぶ島の上に建つ城の壮麗さ、
湖畔に佇む優美な姿でデンマーク随一の美しい城と言われます。
外観だけではなく内部も豪華絢爛で見るべきものがいっぱいあるようですが、
今回も例によって駆け足旅行の悲しさで外から眺めるだけでした。
＊　＊　＊　＊　＊
この地にあった貴族の館を1560年にフレデリク2世が購入し、
この城で生まれたクリスチャン4世が17世紀初頭にかけて
ルネッサンス様式の居城に改築しました。
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1859年の火災で多くが消失しましたが、復興する経済力が王室にはもはや無く、
ビール販売で成功したカールスバーグ社が資金を出して再建されました。
但し再建するに際しては今後は王室の居城にはせず、建物を博物館にすると
いう条件で再建が果たされました。
現在はデンマーク国立歴史博物館として公開されています。

庭園も美しく、城を囲む湖の北の対岸にはフランス式の広大なバロック庭園が
広がっていました。
行かなかったけれど東側には英国式庭園、西側には小さな城があるそうです。
2010年に流れた野村不動産の高級マンション「プラウド」のテレビCMには
このフレデリクスボー城で撮影されたものが使われたそうです。
上空から、地上から、宮殿内部と撮られたCMを改めてYouTubeなどで見てみると、
いかにも高級感に満ちた雰囲気を醸し出していてうっとりとする映像でした。

後から気がついたのですが、私達は横から城の敷地へ入ったようです。
正面の門から入ると、先ずこの中庭に至り宮殿の建物を正面から見ることになります。
今は博物館になっている宮殿内には王の棟、王妃の棟、謁見の間、騎士の部屋、
礼拝堂、舞踏室などがあるそうで、各部屋にはマイセンのコレクションなど
当時の装飾品や絵画などが展示され、王家の優雅典雅豪奢な生活を
見ることができるとか。



中庭の噴水には
ローマ神話の海の神・ネプチューン(ギリシャ神話のポセイドン)の像。
その周りを取り囲んでさまざまな像も。



ここが城の門。



門に至るアプローチも湖に架かる橋を渡って。







この城を造り上げたクリスチャン4世は建築王とも呼ばれ、
今に残る多くの有名な城や教会を建造させました。
デンマーク、ノルウェー両国の王として約60年もの間、王位にあり続け、
デンマーク国内では善政を行ったと言われる反面、
デンマークの覇権拡大のために対外戦争も打ち続き、
晩年には国力を弱め北欧におけるデンマークの覇権も失ってしまった王でした。

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