南怡島（ナミソム）は、韓国中北部を流れる北漢江にある中洲のような島で、
半月型の形をしています。
春川から３０分ほど離れた加平という町にあります。
深い霧の中を船で島へ渡りました。



↑この島が南怡島（ナミソム）です。




この島へはソウルからも１～２時間で行け、自然にあふれた観光地として
もともと人気のある所だったようですが、
韓国で２００２年に制作されたドラマ≪冬のソナタ≫で、
主人公達が学校を抜け出して初デートした場所として
その映像の美しさとも相俟って一躍脚光を浴びることになりました。




「南怡島」の名は、若くして非業の死を遂げた将軍・南怡の墓が
この島にあることに由来するそうです。
南怡という人物に関しては、
この組写真の右上にある、南怡による漢詩の説明板に
「南怡将軍は世宗２３年西暦１４４１年に出生、
１７歳で武科（科挙）に首席合格した。
１４６７年に李施愛の乱を平定し、
２５歳の時に工曹判書、
兵曹判書を歴任した。
柳子光の計略により
１４６８年睿宗１年１１月２日
わずか２６歳の若さで処刑された。
１８１８年（純祖１８年）官職に復任された。
諡号は忠武である。」
とあります。
もう少し調べてみると、南怡は李氏朝鮮王朝の王家の血筋であり、
この時代、王族中心の新興勢力の中心であった南怡らが、
旧来の有力貴族らによって粛清された政変だと、
今日では解釈されているそうです。
死後３５０年も経ってから名誉回復されたようですが、
南怡は韓国では神格化され、
毎年、南怡の慰霊祭が盛大に行われているのだそうです。

南怡の漢詩には、日本語による訳詩とも書き下し文とも
いえるものが添えられていました。
それには
「白頭山の石は刀を磨いて粉にし
豆満江の水は無数の馬に飲ませて乾かし
男子二十歳にして国を安らげなければ
後日だれが大丈夫と称えようぞ」
と書かれていました。
もう少し違う読み方をしてもいいかな？という気もしますが、
南怡の丈夫（ますらお）としての大きな気概と心意気を
感じさせる詩だと思います。

さていよいよ≪冬ソナ≫の舞台を探訪です　(〃⌒ー⌒)/



「恋歌の家」と書かれた小さな建物には、
ドラマのシーンやポスター、出演者のサインなどが
所狭しと貼られていました。
思い出すなぁ～～♥｡ﾟ♡ﾟ･｡♥｡･ﾟ♡



　　　














島内のあちこちには
落ち葉で作ったハートマークや
ハートのオブジェがあり、
ファーストキスの雪だるまを
かたどったものも～～







主人公の銅像や、なぜかケルンのように石が積んであったり、
そして私達が訪れた２０１０年、出演者の１人パク・ヨンハさんが自殺
されたので、それを悼む掲示もありました。


主人公達が撮影で乗った自転車まで飾られていました。
お御籤みたいなものがいっぱいついていました。
（まるでご神体？(＾O＾)　）



♡♡ メタセコイアの並木 ♡♡
ドラマのオープニングのタイトルバックに使われた風景


イチョウ並木もちょうど見頃で素敵でした。


























島の直径は一番長いところで４ｋｍぐらいだそうです。
人通りのあまりない所もあり、
リスが顔を見せたり、
落ち着いた静かな佇まいもありました。







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