イギリスの正式名は　
the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
（グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国）であり
略してthe United Kingdom、あるいはthe UK とも呼ばれる。
グレート・ブリテン島の中にあるイングランド、スコットランド、
ウェールズ、それに北アイルランドを加えた連合王国である。
現在のイギリスの国旗も、１４世紀から統合されたウェールズを
除き、１８世紀に統合されたスコットランド、２０世紀に統合された
北アイルランドの国旗を、イングランドの国旗に組み合わせて
作られたものだ。

今回の旅は、そのウェールズを巡る旅です。
ロンドン、ヒースロー空港で国内線に乗り換えて
空路マンチェスターへ。
マンチェスター郊外のフロッザム泊。

先ずはチェスターへ。
チェスターは、イングランド内、ウェールズとの国境近くにある。

イングランド国旗　＋　スコットランド国旗　
　　＋　北アイルランド国旗　⇒　現在のイギリス国旗

なお、早くから統合されたばかりに、国旗のデザインから除外されてしまった
ウェールズの国旗はドラゴンの図案　
ウェールズの国旗のデザインもイギリス国旗に反映させるべきでないか
との論議が現在起こっている。

チェスターの歴史はローマ時代にまでさかのぼり、紀元７４年に
ローマ人がウェールズ侵攻のために砦を築いたのが始まり。
市街は今も城壁（主にローマ時代のもの）に囲まれ、
街の南部にはディー河が流れる。

左の写真はローマ時代の遺跡の残るローマン・ガーデン
右は野外劇場の跡

城壁（周囲の全長３２００㍍）の一部を歩く。
写真・上の左側はノースゲート（ここから城壁に上がって歩き出す）
下の写真は、チェスター大聖堂
１０世紀にサクソン人が築いた教会があった場所に
１１世紀にノルマン人が聖堂を再建し始めた。
５００年近くかかって建設された為に、ゴシックのあらゆる様式を
備えているとのこと。
でも、城壁の上から外観を眺めただけで中には入れなかった。

城壁のイーストゲート附近
美しい時計台は「イーストゲート・クロック」と呼ばれ、
ヴィクトリア女王の即位６０年を記念して１８９７年に建てられた。

ザ・クロスと呼ばれる、街の中心にある十字路
真っ白な漆喰の壁に黒い木組みの柱や梁が美しいアクセントを
作る白黒模様の建築はチューダー様式と呼ばれる。

また、建物の２階部分がつながってアーケード街をなす「ザ・ロウズ」
という建て方は、なかなか洒落ていて、しかも便利だと思った。
１６世紀から１９世紀にかけて出来たものという。

グレート・ブリテン島の北部にスコットランド、中南部にイングランド、
そして西部に位置するのがウェールズ

チェスターを後にしてイングランドとウェールズの国境を超え、
ウェールズに入る。
この後は、ウェールズ北西部からほぼ海沿いに南下して行く。